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 パートT
すし屋の場合は、大将。鳶(とび)の場合は、頭。大工の場合は、棟梁。
しかし、ここで「とうりょう」と発音しない、江戸っ子は「とうりゅう」と発音する。
お年を召した方たちは、年寄り衆。
大勢の人は(歌手の村田秀雄も言っていました)、皆の衆。
活気のある人たちは、「若い衆」。
しかしここでも「わかいしゅう」と発音せず、江戸っ子は「わけぇし」または「わかいし」と言う。
江戸時代の話ですから、吉原という場所がありまして・・・。
現代語ですと「吉原へ遊びに行ってきます。」
となりますが。
江戸っ子は「中へ、あすびぃいってくらー。」となり、吉原のことを城郭で囲われた意味の『中(なか)』と言い、遊びに・・・を「あすびい」と言ったのです。
若い者が「なか」と呼ばれるところへ行きますと、
「女郎買い」という遊びをするらしいのですが、ここでも「じょろうかい」とは言わずに、
「じょーろっかい」と発音してしまいます。
江戸っ子の特色として、言葉の歯切れが良い発音の仕方を好み、
次のせりふの言い回しが良いように変化させてしまうのです。
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パートU
江戸っ子は宵越しの金は持たない。入ったら入っただけその日のうちに使ってしまうという、どうにもこうにも浪費家(と呼べるほど稼いじゃいないが。)
面倒くさいのが嫌いで、気が短いのが玉に傷。
朝食には魚を焼き味噌汁を作るので、一日のうちで一番栄養が高い。
昼は仕事で忙しいので家で食べずに外食という事になるが、これが決まって蕎麦(そば)であり決して
うどんではないのが特徴。
江戸っ子が蕎麦を食べるときは「蕎麦をたぐる」と言う。
そして、夜飯のおかずは"梅干"もしくは"たくあん"と、これまた相場が決まっていて飯は"茶漬け"。なぜなら、朝に炊いておいた
冷や飯だから。
茶漬けの食べ方は豪快(おかずが無いのでそうとも言えない。)で早いこと早いこと、「かっこむ」と言う。
食べた後は、"親が死んでも食休み"、なかなか動かない。それも江戸っ子弁で「いごかねぇ。」
脱いだ着物は衣文かけにかけて、梁から「ぶるさげる。」決して、ぶらさげるとは言わない。
誰かに道を聞かれたら、" 直進して左側にあります。" と言うだろうが、江戸っ子が言うときは、
「まっつぐいって、しだりっかわ。」
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パートV
やはり、現代の江戸っ子も早口で気が短い。そして、田舎者はしゃべりが遅いと思いこんでいる。
だから、自分が言った事をすぐに理解しなかったり、聞き取れなかったりする相手の事を田舎者だと決め付けてしまう。
しかし、本当は江戸っ子が早口すぎて聞き取れる訳がなかったりもするのだ。
例をあげると、「ってやんでぃ! じゃんじゃねーぞ!」。という喧嘩言葉だが、最初の言葉は「何を言ってやがるんだい。」、
次の言葉がむつかしい。「じょーだんじゃないぞ。」の意味だが、口喧嘩のときに聞いているとけっこう言っているものである。
えてして、江戸っ子も方言をたくさん使っているものである。
人にご馳走してやる時に使う "おごる" という言葉があるが、江戸っ子が
言う時には「今度は、俺がおごってやろうか。」を
「こんだぁ、オイラがおぐってやろぉか。」と、なったりし、
「うちに来なさいよ。」を「おれっちへ、きねぃ。」などとよく使う。
「あそこだよ。」は「あすこでぃ。」と、なり、「あの人は、今日は来ないんですか。」
と言うのを、「やつぁ、今日きねぇんかぃ。」なども使っている。
なんだか、なまってるみたいだって・・・?
ハハッ!そんな時、江戸っ子も田舎者もあったもんじゃぁねぇなぁ、とあたしゃぁ思っちまうんですがねぇ。
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